おみやげ文化誌
おみやげアカデミーグランプリ
みやげ塾
JTB旅行スタンプ加盟店連盟
全国おみやげ店契約店会員一覧
海産物
民芸品・工芸品・陶芸
酒類
漬物
宝石・貴石・真珠
菓子
織物・繊維
食品類
その他
第9回日本おみやげアカデミーグランプリのご紹介
[ 登録カテゴリー]
住所
〒-
電話番号 FAX番号
-- --
ホームページURL
メールアドレス
  『第9回 日本おみやげアカデミーグランプリ』審査発表表彰式が、2015年9月28日(月)京王プラザホテル新宿で開催されました
2015年09月29日
■「第9回 日本おみやげアカデミーグランプリ」審査総評
「(第9回)日本おみやげアカデミーグランプリ」審査結果発表と表彰を行うにあたり、本事業の発展に取り組んでおられる多くの関係者の方々、松井委員長をはじめとする実行委員会の皆様の努力を称えたいと思います。
今回は、「賞」の性格と種類を変更し、第1次審査にインターネット投票を採り入れるなどの大改訂を行った2013年から3回目の、そして「日本おみやげアカデミー賞」審査会第1回を開催した2000年から通算して第9回目の開催であります。
【受賞各商品についての講評】
まず、審査選考委員会の審査(第2次審査)によって各賞を受賞された商品について簡単に講評いたします。
最初に<商品カテゴリー別金賞>を紹介いたします。
まず、〔水産加工品部門〕「金賞」は〔沖縄ブロック「レストランひめゆり会館」〕『ゴーヤー子持ちきくらげ』です。この商品は、沖縄独特の野菜から、最近では全国に広がっているゴーヤーと「きくらげ」などを和えた、とても食感のよい佃煮でした。パッケージも魅力的で、訪れた記念に思わず手に取りたくなるような魅力がありました。
〔加工食品部門〕は〔九州ブロック「はまぐり碁石の里」〕『夏子の面影』です。
これは宮崎特産の「日向夏」を用いて、独特の食感を味うことのできるドレッシングで、利用されたお客様からの「プレゼント用の贈答箱も作って」との要望に応えて誕生したものとのことで、特徴などが明瞭に示されている商品です。お客様の声を生かして作られた包装箱の両側面を、内容や特徴などの説明に活用されたらいかがでしょうか。
〔農産加工品部門〕「金賞」は〔関西ブロック「紀州梅の里なかた」〕『紀州産南高梅「梅damono」』です。和歌山の特産として真っ先にあげられる「紀州産南高梅」を、地域特産の「ゆず」「みかん」などの果汁と組合せて、梅干しをフルーツ感覚で味わえるように工夫した商品で、1粒ごとに袋に入れた3種の梅干しを、2粒ずつ計6粒を、新素材を用いた"きれいな包装袋"に収納した魅力的な土産品となっていました。なおネーミングは"梅のくだもの"という言葉遊びで、「梅damono」としたとのことです。
〔飲料部門〕「金賞」は〔沖縄ブロック「泡盛まさひろギャラリー」〕『海人玉(琉球泡盛)』です。出展者のPR文に「沖縄の海を連想させるブルーの球体型ガラス容器に入った泡盛、飲んだ後は一輪挿しとして……」と記されていましたが、まさにその通りの商品でした。適当なサイズの誰にも分かる沖縄のおみやげ、「海人」というコトバも最近ではすっかり一般語になったようです。
〔民芸品・工芸品部門〕「金賞」は〔中部ブロック「九谷満月」〕『九谷ロックグラス』です。「九谷満月」は今日までにいくつもの優れた陶磁器製の土産品を作っておられますが、この商品は器の内側に色絵が描かれている、珍しいロックグラスで、加賀地方を訪れた記念旅行や長寿に関わる記念品として最適だと思われます。
なお今回、〔ヘルスケア関連商品部門〕は出展数がごく限られていたため、商品特性を考慮して、〔民芸品・工芸品部門〕の中に含めて審査を行っています。
〔菓子部門〕「金賞」は〔関東ブロック「モンデ酒造」〕の『ワイン工場こだわりのワインゼリーセット』です。これは地元特産品であるワインを、食べ易いサイズのゼリーに加工した商品で、手頃な価格、手に取りやすいパッケージ、ノンアルコールの万人向きデザート品であることなど、購入し易い土産品の要件をすべて満たしていました。さらにパッケージの下に描かれている透明シルエットで産地山梨県の形を表現しているという工夫も認められます。
以上が今回「商品カテゴリー別金賞」を受賞された商品と出品者です。
次に、「外国からのお客さまに買っていただきたいで賞」を受賞した商品を紹介します。これは"日本ならではのおみやげ・日本らしさを巧みに表現している商品"を対象として、第7回から設定されている「特別賞」のひとつです。
今回は〔関東ブロック「ストーンエッグ英雅堂」〕の『富士山麓の天然水』と〔九州ブロック「博多 はねや総本家」〕の『ラーメン探訪』の2品を選定いたしました。この2つの商品に共通するのは、「富士山」「(博多)ラーメン」という"日本らしいモノや食べ物"を、外国から来られた人たちにも分かりやすく表現していたということでした。また『ラーメン探訪』は、日本語以外の3種類の外国語による丁寧な説明が付けられている点も評価しました。
また、その取組みの経緯などを評価して、〔中国・四国ブロック「ヒルゼン高原センター」〕が出展した『ひるぜん焼そば』に「審査員特別賞」を贈ることにしました。
岡山と鳥取の県境に位置する「ひるぜん地方」では古くから、みそだれやジンギスカン焼きのタレなどを用いた焼きそばを各家庭で作っていたようですが、2000年代に入って全国的に関心が高まった"特徴のある郷土料理による地域振興への取組み"の影響を受け、地元は「ひるぜん好いとん会」を結成して、2010年の全国B級グルメ大会に参加したところ上位に入賞しました。その余勢をかって翌2011年、姫路市で開催された第6回全国大会において「ひるぜん焼きそば」は見事グランプリを受賞されました。
今回出展された商品は、活動を推進している「ひるぜん好いとん会」の監修によって製造・販売されているもので、地域性のある土産品づくりと地域振興活動とが協力した活動成果として評価しました。なお購入されるお客様の多くは他地方の方ですから、加えるとより美味しくなる鳥肉やキャベツなどの食材の調理方法などについて、より丁寧な説明を加えられるとよいと思います。
さて、今回はグランプリ審査選考において、予想しない事態が生じました。
本年7月下旬、所定の手続きによってグランプリ対象商品の最終審査を行い、受賞商品を決定したところ、約10日後の8月初旬、事案を担当する弁護士から当該商品の製造販売を行ってきた企業が取引停止処分いわゆる倒産したとの通知がありました。したがって、この商品をお客様が店頭で購入・利用することは出来なくなってしまいました。
グランプリ審査は、候補を段階的に絞り込み、最終的に特定商品を決定いたします。
オリンピックなどの個人スポーツ競技大会ではドーピング検査等によって違反が判明した場合は失格となり、同時に順位が繰り上ります。しかし今回の審査において、対象商品がルール違反をしたわけではなく、また最終審査においては対象商品に順位をつけて決めるのではなく、「グランプリにふさわしいか」という点で総合評価をしています。
したがって、スポーツ競技のように"順位繰り上げ"を今回の審査に当てはめるのは適当ではないと考えられるのです。
審査選考委員会は実行委員会と協議して、今回は「グランプリ該当商品なし」とするとともに「最終審査段階において受賞候補を争った内で最も評価が高かった商品1点にグランプリに準ずる賞の対象とする」のが妥当であるとの結論に達しました。このような経緯によって、〔関西プロック「信楽陶芸村」〕出品の『「イオンのしずく」(カップ付)』に"準グランプリ"を贈ることといたしました。
この商品は、入れた水をマグネシウム等の少ない軟水に変化させる効果があるとされる「飲み物入れ」でして、普通の丸瓶型ではなく偏平型で、冷蔵庫のポケットに入るように工夫されており、デザイン的に優れており、同素材のカップも付けられています。

以上をもって、今回の全体講評とさせていただきます。本日栄えある各賞を受賞された方々をはじめ、本日出席の皆様の、ますますのご健勝とご活躍と祈願いたします。
〔審査選考委員長 前田 勇(立教大学名誉教授)〕